【オーラパワー】光戦隊マスクマン/ 影山ヒロノブ【愛のソルジャー】
皆さんこんにちは。桜鬼です。
特撮主題歌の歌詞から「人生を生きるヒント」を探っていくシリーズ。
今回は、1987年（昭和62年）に放映された『光戦隊マスクマン』から、OPテーマである 『光戦隊マスクマン』を紹介します！
【拳法X気功モチーフ！】
本作は、「スーパー戦隊シリーズ」の第11作目になります。
作品のあらすじは、Wikipedia先生の力を借りると、下記の通り。
地上とは別の進化をたどったもう一つの人間が住む地底世界は、地帝王ゼーバのもとで地底帝国チューブに統一された。
ゼーバは次の目標として地上侵略を開始する。
姿レーシングチームのレーサー・タケルに対し恋人の美緒がチューブの存在を警告した直後、突如現れた地割れに美緒が飲み込まれてしまう。
彼女の本当の名はイアルで、チューブが派遣したスパイであると同時にかつての地帝王の娘＝王女だったが、タケルを愛したためにチューブから離反していたのである。
かねてからチューブの存在を察知していたレーシングチームの代表・姿三十郎は、その脅威に対抗するためオーラパワーの素質がある5人の若者をスカウトして光戦隊マスクマンを結成しており、タケルもその1人だった。
地上侵攻を始めたチューブとの初戦に辛くも勝利したマスクマンだったが、地帝城の浮上によって苦戦を強いられてしまう。
苦労の末オーラパワーを完全に発動させた5人は、巨大ロボ・グレートファイブによってチューブの作戦を打ち砕く。
カンフーや太極拳といった中国武術や、テコンドーや空手、果ては忍術（しかもしっかり馴染んでいる！）まで、東洋武術をモチーフとした戦隊は、マスクマンが初めてでした。
そして、ストーリーの骨子に、戦隊メンバー（レッドマスク）と敵の王女（イアル姫）の「敵味方を超えたラブストーリー」があるのが、マスクマンの大きな特徴です（他にも、初の5体合体の巨大ロボ＝グレートファイブ：下図、戦隊初の6人目の戦士：X１マスクがあったりといった、従来の既成概念を超えようとした試みが見られます）。
では、 早速主題歌の歌詞を見てみることにしましょう！
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作詞：売野雅勇 / 作曲：井上大輔 / 編曲：藤田大土 / 歌：影山ヒロノブ
黄金（きん）のオーラに 命が燃える
人は不思議な 力秘めてる
胸でささやく誰かの声に
耳をすませよ
ああ君の肉体（からだ）は
地上に降りた神秘の 泉だ
神の宿む星だ
気！気 ！オーラパワー！
鍛えあげろよオーラパワー！
気！気 ！オーラパワー！
見せてやるんだオーラパワー
戦う君は 美しい
ああ 光戦隊マスクマン
銀の稲妻 炎をあげる
君は夜空の青い彗星
夢の帆を張れ 命の歌の
命ずるままに
ああ君の精神（こころ）は
宇宙に続く奇跡の道だよ
愛に駆けて行け
気！気 ！オーラパワー！
鍛えあげろよオーラパワー！
気！気 ！オーラパワー！
見せてやるんだオーラパワー
愛は 戦う勇気だね
ああ 光戦隊マスクマン
ああ君の肉体（からだ）は地上に降りた
神秘の 泉だ
神の宿む星だ
気！気！オーラパワー！
鍛えあげろよオーラパワー
気！気！ オーラパワー！
見せてやるんだオーラパワー
戦う君は 美しい
ああ 光戦隊マスクマン
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個々のエピソードは2020年5月現在、Amazonの有料チャンネルにて全話が配信されています。
LIVE版の映像がYouTubeにアップされておりますので、今回はそちらをご参照ください。
如何だったでしょうか。
上記を踏まえて、個人的に印象的な歌詞の一説をピックアップし、その魅力をご紹介したいと思います。
今回のポイントフレーズ①：
「気！気！オーラパワー！鍛え上げろよオーラパワー！」
マスクマンといえば、何といっても力の源とされる「オーラパワー」！
それが何であるかは、本編から推測するに、敵を倒すためのエネルギ―波であったり、巨大ロボットの真の力を目覚めさせる原動力だったり、愛の力で闇を浄化するものであったりと、様々な性質が秘められた力でした。
それを端的に、「気！」と言い表したこのフレーズは、マスクマンを物語る上で外せない一節ですし、「オーラパワー」という未知の力を私たちに教えてくれるフレーズになっています。
今回のポイントフレーズ②：
「ああ君の肉体（からだ）は
地上に降りた神秘の 泉だ
神の宿む星だ」
マスクマンの主題歌は、よく「宗教的だ」として語られることが多い（筆者見解）のですが、このフレーズが原因ではないかと思います。
確かに、肉体（からだ）＝神の住む星だとは、作詞家の方の表現力には恐れ入ります。
そこに、マスクマンのテーマである「愛」を絡めるならば、愛する人は神様と同等、もしくはそれ以上の存在であるということをこの歌詞から主張したいのではないかと思います。
（マスクマンがよく「宗教的」だと言われるのは、番組モチーフでよく用いられる、所謂「ハイテク曼荼羅」（下図参照）であったり、光戦隊を指揮する姿長官（演：谷隼人さん）がOPで見せる「空中浮遊」が、後年のとある宗教団体を思わせる等したためといわれています。
しかし、その意図に悪気は全くなく、想い人を神様と同じくらい大切にするという、「愛のソルジャー」、マスクマンらしい歌詞になっていると思います。
このハイテク曼荼羅は、「精神（こころ）と科学の調和」の象徴として、本編に頻繁に出てきます。
今回のポイントフレーズ③：
「戦う君は美しい ああ光戦隊マスクマン」
「戦う」姿を「勇ましい」、「強い」などではなく、「美しい」と表現した点に、非常に芸術的なセンスがあり、魅力が詰まった歌詞であると思います！
敵味方に分かれても続く深い恋愛模様（その結末たる最終回を見て、私は号泣してしまいます・・・）、そして日々続く激しい戦い、己の限界を超えて精神と肉体を鍛え上げる姿、それらを全て「戦い」と表現し、そして戦いに挑む姿を「美しい」と形容することは、魅力的以外の何物でもありません！
それが「光戦隊マスクマン」であり、30年以上たった今でも色あせない魅力なのだと私は力説します！！
さて、今回の特撮主題歌の歌詞紹介・解説は如何だったでしょうか？
これからも特撮主題歌の熱く深い世界を発信していきますので、宜しくお願い致します！
- provided courtesy of iTunes
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